医療事件とはどのようなものですか?

医療事件・医療裁判の困難さについて

医療事件の裁判は、弁護士が担当する裁判の中でも困難な部類にあたる裁判だといわれています。
実際に、私(鈴木)としても通常の民事事件の二倍から三倍の時間と労力を投入する必要があると感じています。法学は人が作ったルールを扱う社会科学であるのに対して、医学は人の身心を扱う自然科学であり、医療裁判においてはこの全く異なった領域である法学と医学の双方を踏まえた上で、矛盾のない適切な主張をする必要があるからです。医師と弁護士の共同協調が強く求められる種類の裁判だと思っています。
また、最近は比較的短時間で裁判所の判断がなれることが多くなってきたといわれていますが、それでも医療裁判では解決までに二年、三年といった時間がかかることはよくあります。世間一般の常識では十分に長期間といえるタイムスケジュールだと思われます。私が担当した事件でも裁判が始まってから解決までに7年以上の期間を要したものもあります。担当医・執刀医は、その裁判の続いている間中、打ち合わせや出廷などで時間を取られたり、あるいは裁判の当事者であるという心理的な負担を抱え続けることになります。

このように医療事件・医療裁判はこれらの要因から高い専門性が要求される裁判といえます。

このページでは、私が医療側の弁護士として医療事件・医療裁判(患者側代理人を担当されている弁護士は医療過誤、医療問題と呼ぶこともあります)を担当してきた経験の中で、特に担当の先生からのご質問が多かった点をまとめてみました。

医師・医療従事者のための医療事件のセカンドオピニオン

医療事件・医療裁判について「今後どうなるのか教えて欲しい」「裁判の資料を見て客観的な評価をして欲しい」という先生方からのご相談を受ける機会も増えてまいりました。特に医療裁判においては、医師賠償責任保険との関係上、医療裁判になった時には既に弁護士が選ばれているというケースも多いかと思われます。
当法律事務所では、そのような状況下での各種事案についてのセカンドオピニオンのご提供もお受けしています。詳しくは下のバナーのクリックをお願いいたします。
なお、医療事件・医療裁判の患者側代理人のご依頼はお受けしておりませんのであしからずご了承下さい。

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